TOEICスピーキングテストは、TOEICスピーキング・ライティングテストの最初の前半部分を占めます。TOEICスピーキングテストの試験時間は20分間、11の設問により構成されています。スコアレンジは、0点から200点。TOEICスピーキングテストは、TOEICライティングテストを受験することなしに、単独の受験はできません。但し、TOEICリスニング・リーディングテストとは別日の受験が可能です。
TOEICスピーキングテストでは、面接官との対面のインタビュー形式ではなく、コンピューターによって採点がなされます。アナウンスの指示に従い、解答を行います。解答の録音は保存され、採点のためにETSへと転送されます。TOEICスピーキングスコアのscore採点方式では、英語の流暢さと正確さが求められます。
TOEICスピーキングテストは、6つのパートから成り立っています。パート1からパート6まで、順番どおりに解答することが求められ、テストを途中で中断したり、あとから前の問題に戻ることはできません。
パート1では、2つのパッセージの音読が求められます。受験者は、それぞれのパッセージを声に出して読み上げなくてはなりません。準備時間が45秒間、音読に45秒間が用意されています。発音、イントネーション、アクセントから採点がなされ、それぞれ0点から3点の採点がなされます。TOEICスピーキングテストの最初の2題がパート1にあたります。
パート2では、画像が用意され、それについて説明しなくてはなりません。準備時間が30秒間、解答に45秒間が与えられます。パート1と同様、0点から3点のレンジで採点されますが、発音、イントネーション、アクセントのほか、文法やボキャブラリーも採点対象になります。これが3つ目の設問になります。
パート3 では、日常生活に関連する質問が3問与えられます。たとえば、休日の過ごし方などがこれにあたります。解答時間は、最初の2問に対しては15秒間、3問目では30秒間が与えられます。尚、準備時間はありません。スコアレンジは0点から3点。パート3には、4、5、6題目の設問が含まれます。
パート4は、事前に背景知識を与えられることと、3つの設問に答えなくてはならないこと以外、パート3と似た問題形式をとっています。たとえば、あるイベントのポスターについて、いつどこでそのイベントが実施されるのか、といった質問がなされます。解答時間中は、その背景知識の情報を確認しながら解答することができます。背景知識の読解に30秒間、そして解答時間は最初の2つの設問には15秒間、そして最後の設問には30秒間が与えられます。スコアレンジは0点から3点で採点されます。これがTOEICスピーキングテストの7、8、9題目の設問にあたります。
パート5では、まず特定の問題について述べるアナウンスについてリスニングします。その後、問題に対し、解決策を述べることが求められます。そのため、問題の内容を正確に理解することが重要です。スコアレンジは0点から5点で採点されます。これがTOEICスピーキングテストの10題目の設問にあたります。
パート6では、身近なトピックについて短いアナウンスが流れ、それに対して受験者自身の意見を述べることが求められます。準備時間は15秒間、その後60秒間の解答時間が与えられます。スコアレンジは0点から5点で採点されます。これが11題目の設問にあたります。
もし解答時間中に何も話さなかった場合、あるいは英語ではなく母国語で解答してしまった場合、スコアは0点として採点されます。そのため、解答に自信がない場合や、時間内に話し終えることができない場合でも、常に英語で解答することが大切です。また、間違って解答してしまった場合でも、1点か2点のスコアは得られるでしょう。大切なことは、落ち着いて、明瞭に話し、時間内に確実に解答することです。ちなみに、面接官との対面インタビューではないため、ジェスチャーや表情が解答に役立つことはありません。