TOEICリスニングテストは、TOEICリスニング・リーディングテストの前半のセクションにあたります。TOEICリスニングテストは、45分間の試験時間で、100の設問によって構成されています。TOEICリスニングテストのスコアレンジは、5点から495点となっています。TOEICリスニングスコアは、CEFRでいうA1からC1のレベルに相当するスコアが算出されます(ちなみに、C2レベルに相当するスコアは、TOEICでは算出することができません)。なお、TOEICリスニングテストは、TOEICリーディングテストを受験することなしに、リスニングセクションのみを受験することはできません。一方、TOEICスピーキング・ライティングテストについては、別の試験として扱われるため、別日に受験することが可能です。
TOEICのリスニングセクションは、4つのパートで構成されています。多くの受験者にとっては、後半のセクションになるほど、難易度が高く感じられるようです。
パート1では、受験者は10パターンの画像が与えられ、その説明文についてリスニング問題が出題されます。試験時間は約10分間です。画像は試験問題の冊子に印刷されており、それに対し、適切な説明文をリスニングし、選択する内容となります。リスニングは1回のみチャンスが与えられます。
パート2では、受験者は短い会話文や文章をリスニングし、それに対し、適切な解答や説明文を選ぶ内容となります。試験時間は約30分で、30の設問に解答します。質問文と解答の選択肢は、冊子には記載されていません。パート1と同様、リスニングは1回のみチャンスが与えられます。
パート3では、10パターンの会話をリスニングし、それぞれについて3つの設問が用意されており、合計30の設問について解答します。質問文は、4つの解答の選択肢とともに、あらかじめ冊子に印刷されています。試験時間中は、次の質問文がアナウンスされる前に、約8秒間ずつの解答時間が与えられます。
パート4では、10のモノローグ(話者は1人のみ)と3つの解答の選択肢がそれぞれに与えれています。パート4でも、設問数は30となっています。パート3と同様、質問文はアナウンスもされますが、あらかじめ冊子にも記載されています。リスニングのチャンスは1回のみ、解答の4つの選択肢は、アナウンスはされず、冊子のみに記載されています。
TOEICリスニングテストの全てのパートでは、リスニングのチャンスは1回のみです。一度試験を開始すると、試験中に停止をしたり、繰り返すことはありません。そのため、一つ一つの設問に対し、注意深くリスニングを行い、適切な解答を選択し、次の設問へと進むスキルが必要になります。もし解答に迷うことがあっても、そこで思考停止したり、前の設問に戻り、次の設問のリスニングを逃してしまうのは避けたいところです。
TOEICリスニングテストの試験実施中は、冊子にメモをとることは禁止されています。解答を空欄のまま提出した場合は、不正解として採点されます。そのため、もし分からない設問に遭遇した場合でも、推測しながら都度解答し、テストを進めていくことが大切です。TOEICリスニングテストの音源は、アメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語、もしくはオーストラリア英語によって構成されています。