ケンブリッジ大学英語検定機構とブリティッシュ・カウンシルは、IELTS開始当初から提携をしています。1970年代後半にテストを共同開発し、1980年に最初のIELTSが開始されました。IELTSは当初、ELTS (English Language Testing Service)と呼ばれていました。ケンブリッジ大学英語検定機構はすでにケンブリッジ英検を提供していましたが、IELTSは語学学習や日常英会話にまつわる研究内容を反映する目的でした。また、大学機関における学生の学術英語のレベルを図る役割も担っていました。
IELTSを改定するため1980年代半ばに、オーストラリアの高等教育国際開発プログラム機構がブリティッシュ・カウンシルとケンブリッジ大学英語検定機構へ加入しました。1989年に現在のIELTSの名前で試験の再提供が始まりました。
ブリティッシュ・カウンシルはイギリスとの教育や文化交流を推進する非営利団体です。IELTSの共同管理に加え、50以上の国と地域で同団体が運営する英語学校にてILETSを実施しています。IELTSはその他のテストセンターや学校で受験することも可能です。
ケンブリッジ大学英語検定機構はケンブリッジ大学に属しており、IELTSのテスト開発を行っています。同機構は非営利団体で、英語を母国語としない人へ向けた語学試験を10種類以上提供しています。中でもケンブリッジ英検は、職業上必要な英語力を証明する試験です。同機構はヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)の開発にも協力をしておりIELTSはCEFRに準じるように設計されています。