International English Language Testing System (IELTS, アイエルツ) は、海外の大学進学を目的としている学習者、ならびに英国およびその他の英連邦諸国への移住を考えている方に主に利用されている標準英語テストです。IELTSには、IELTSジェネラル・トレーニング、IELTSアカデミック、 IELTSライフスキルズの3つの種類があります。IELTSアカデミックは最も人気があり、年間のIELTS受験者数の約80%を占めています。
IELTSはケンブリッジ大学英語検定機構が所有しており、同機構とブリティッシュ・カウンシル、IDP IELTSオーストラリアが共同で運営しています。ケンブリッジ大学英語検定機構は、Certificate of Proficiency in English (CPE) や First Certificate in English (FCE) を含む、歴史の長いケンブリッジ英語検定の運営も支援しています。
IELTSアカデミックとIELTSジェネラル・トレーニング・テストは類似していますが、全く同じテスト内容ではありません。これらのテストは同様の評価尺度を採用し、4つのテストセクションのうち2つのセクションは同じ内容となっています。IELTSライフスキルズは他の2つのテストとは大きく異なっており、リスニングとスピーキングのテストを、初心者・中級者のいずれかの能力レベルでのみ実施します。本サイトでは、IELTSアカデミックとIELTSジェネラル・トレーニング・テストに関する情報のみご紹介します。IELTSはコンピューターによる試験ではなく、手書きによる筆記試験となっており、受験者は解答用紙に答えを記入します。IELTSを受験するにあたって、タイピング方法を知っておく必要はありません。
IELTSの口頭運用能力に関連する2つのセクションであるリスニングとスピーキングは、IELTSアカデミックとIELTSジェネラル・トレーニング・テストでは同じ内容のものが出題されます。一方、IELTSの筆記に関連する2つのセクションであるリーディングとライティングは、IELTSアカデミックとIELTSジェネラル・トレーニング・テストでは異なる内容のものが出題されます。
アカデミック・テストかジェネラル・トレーニング・テストかにかかわらず、全てのIELTS受験者は4つの全てのテストセクションを完了する必要があります。また、受験後13日以内にIELTSのテスト結果を受け取ることができます。リーディング、ライティングおよびリスニングテストは1つのセッションで実施されます。スピーキングテストは同日、もしくはその他のテストセクション実施前後の最大7日以内に行われます。多くの学習者が必要なスコアを取得するために、テスト受験前に数か月間IELTS対策を行い、模擬試験を受けています。