EF Standard English Test (EF SET) は、仕事上必要な英語力の証明を目的としている成人に主に利用されている、オープンアクセス型の標準英語テストです。オープンアクセスとなっているため、コスト効率の良い方法で学生や従業員の英語レベルを測ることを目的とした学校や企業にも採用されています。EF SETは、他の英語テストと同等の高い正確性によって学生の全ての英語能力レベルを測ることができる、数少ない標準英語テストの1つです。同テストはアカデミックまたはビジネス分野のオーディエンスのみを対象としたものではなく、あらゆる状況で使用される一般的な英語能力を判定します。
EF SETにはEF SETクイックチェック、EF SETの2つのテストがあり、試験時間と正確性のレベルがそれぞれ異なっています。2種類全てのEF SETテストはリーディングとリスニングセクションで構成されており、ヨーロッパ言語共通参照枠 (CEFR) に対応しています。さらに、2種類全てのテストのスコアはLinkedInに掲載することができ、またご自身の英語能力の証明としてLinkedInの個人プロフィールに直接追加することもできます。EF SETでは、スピーキングまたはライティングのテストは実施しておりません。
EF SET Expressは、試験時間15分というEF SETの試験時間が短いバージョンとなっており、適応性はありません。同テストは「低」、「中」、「高」の2つのスコアによって能力レベルを推定します。EF SETおよびEF SETサーティフィケート・プラスはどちらも適応性があり、CEFRに対応した0から100までの評価尺度を採用し、採点結果に反映させています。「適応性がある」とは、前出の問題に対する受験者の解答の出来によって、テストの問題の難易度が変わることを意味しています。
標準的なEF SETは、2つのテストの中で最も人気があります。25分間のリーディングセクションと、それに続く25分間のリスニングセクションから構成されています。EF SETサーティフィケート・プラスはよりアカデミックな内容に重点を置いた、試験時間が長い (2時間) テストとなっています。この厳格なテストはEF SETの評価尺度に基づいたスコアだけでなく、IELTSおよびTOEFLテストの換算スコア範囲も提示します。これらの換算スコアは第三者による精査を受けており、信頼性のあるものとして公表されています。
EF SETは、欧州の教育系企業であるEF Education Firstによって創設および運営されています。同テストは当初社内での使用を目的として創設されましたが、のちにオンライン上のオープンアクセス型ツールとして公開されました。