ケンブリッジ英検 プレリミナリー (PET)

Cambridge English:Preliminary English Testの略であるPETテストとして知られているプレリミナリー (PET) テストは、英語が中級レベル学習者向けに設計されています。ケンブリッジ英検の他のテストと同様に、プレリミナリー (PET) テストには合否判定があり、合格者には有効期限が無期限の証明書が送られます。ケンブリッジ英検プレリミナリー (PET) テストは、ペーパー版とオンライン版の2種類があります。どちらの場合も、所要時間は合計140分となっています。

テスト構成

プレリミナリー (PET) テストは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能全てのテストを実施します。構成は以下のようになっています:

パート1 (90分) – プレリミナリー (PET) テストの第1セクションでは、リーディングとライティングの試験を行います。8つのサブセクションに分かれており、設問は合計42問あります。最初の5つのサブセクションはリーディング、後の3つはライティングテストとなっています。多肢選択式問題や穴埋め問題だけでなく、ライティング問題も2問 (ポストカード、および手紙または物語のいずれか) 出題されます。

パート2 (リスニングテストの音声再生30分 + 解答用紙への解答の記入6分) – プレリミナリー (PET) テストの第2セクションでは、リスニングの試験を行います。音声はそれぞれ2回再生され、その音声に関する設問に解答する必要があります。このパートでは合計25問出題され、各1点となっています。設問の種類は多肢選択式問題、穴埋め問題および正誤問題となっています。

パート3 (10~12分) – プレリミナリー (PET) テストの最後のセクションは、スピーキングテストです。受験者はペアに分かれ、最初に試験官と、次に受験者同士で英語による会話を行います。会話を聞いて採点する試験官がもう1人同席します。スピーキングテストでは、まず試験官がそれぞれの受験者について質問をします。その後、試験官はある状況を提示し、受験者はその状況に対して考えられる解決方法を議論します。最後に、試験官はある写真を提示し、受験者はその写真について説明および議論を行います。テストセンターのスケジュールによって、スピーキングテストはプレリミナリー (PET) テストの最初の2つのパートとは別の日に実施される場合があります。

採点方法

2016年より、全てのケンブリッジ英検テストは同じ評価尺度を採用しています。難易度の低いテストは尺度内の低いスコア幅で、難易度の高いテストは同じ尺度内の高いスコア幅でスコアを算出します。プレリミナリー (PET) は以前独自の評価尺度を利用していたため、比較するためには2016年以前のプレリミナリー (PET) テストのスコアを新しい尺度に換算する必要があります。

プレリミナリー (PET) テストは現在、120から170 までのスコアで評価されます。140以上のスコアは「合格」と判定され、このスコアを獲得した学習者は、CEFRの英語レベルB1に相当するプレリミナリー (PET) テストの証明書 (中級) を受け取ることができます。プレリミナリー (PET) テストで160以上のスコアを獲得した学習者は、レベルB2に相当するケンブリッジ英検プレリミナリー (PET) テストの証明書を受け取ることができます。

キー (KET) テストと同様に、プレリミナリー (PET) テストの第1パートは総合スコアの50%を占めており、第2・第3パートはそれぞれ総合スコアの25%を占めています。受験者は3つのパートに分かれて算出されたプレリミナリー (PET) の結果、総合評価および相当するCEFRレベルの評価を受け取ることができます。受験者がプレリミナリー (PET) で合格スコアを獲得した場合、無期限有効のプレリミナリー (PET) テストの証明書を受け取ることができます。

ケンブリッジ英検メイン・スイート試験の次の段階のテストは、ケンブリッジ・ファースト・サーティフィケート (Cambridge First Certificate) と呼ばれるテストです。無料のケンブリッジレベル分けテストを受験することで、どのケンブリッジ英検テストがご自身の現在の英語レベルに適しているかを判断するのに役立ちます。