リンガスキル(Linguaskill)は、主に教育機関や企業が自己啓発英語テストのために使用するオンラインテストです。 2019年12月に廃止されたブラッツ/BULATS(Business Language Testing Service)に代わって考案されたテストになります。リンガスキルは、4つの言語スキル(スピーキング、ライティング、リーディング、リスニング)の個人およびグループでテストを行うことが可能です。
リンガスキルと他の標準化された英語テストの主な違いは、学校、トレーニングセンター、およびキャンパスで独自のテストセッションを開催したい企業へのサービスとして提供されるという点です。自己啓発テストセッションの場合、不正防止対策はリンガスキル、または第三者ののテストセンターではなく、テスト管理者/顧客の責任となります。
利用可能なテストオプションには、リンガスキル・ジェネラル(Linguaskill General)とリンガスキル・ビジネス(Linguaskill Business)の2つがあります。テスト時間自体に変わりはありません。 リンガスキルはモジュール式のテストであり、3つのモジュール(スピーキング、ライティング、リーディング&リスニング)はそれぞれ1つずつ、または他のモジュールと組み合わせて受験ができます。
リンガスキルのリスニングおよびリーディングセクションは、60~85分間です。これは適応テストであり、受験者の解答に応じて質問が簡単なもの、難しいものと変化します。標準的な問題の種類は、空欄に記入して読解力と聴解力を測るものです。ほとんどの答えは複数選択問題となります。リンガスキルのリスニング/リーディングのスコアは終了後すぐに閲覧可能になりますが、テスト機関によって、他の科目のスコアが準備できるまで受験者にスコアを表示しないように設定ができます。
リンガスキルのライティングテストは45分間続き、2つのタスクが含まれます。最低50文字のライティング問題(多くの場合、Eメールの作成)と最低180文字のライティング問題です。完了後コンピューターが自動的にテキストの点数を付け、12時間以内にスコアを割り当てます。
リンガスキルのスピーキング問題は15分間続き、5つのタスクが含まれます。このセクションはコンピューターによって自動的に記録および評価され、その後、別の場所にいる審査官によって検証された後に採点されます。スコアは48時間以内に閲覧可能になります。
すべてのリンガスキルの問題のスコアは、82から180までのケンブリッジ英語と同じのセファール(外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠)/CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)に基づいて評価されます。
受験者が複数の科目を受講する場合、全体のスコアは同じ82~180の点数(各科目で達成されたスコアの平均)で計算されます。グループでリンガスキルを管理している機関の場合は、すべての受験者のスコアの概要レポートを受け取ることが可能です。
リンガスキルの結果は48時間以内に確認できるため、ほとんどの標準化されたテストよりも評価ツールとしてはるかに早い段階での結果の閲覧が可能です。所要時間は、手動スコアリングではなく自動スコアリングによって計算されます。
リンガスキルは、ケンブリッジ大学英語検定機構(Cambridge English Language Assessment)の製品であり、Cambridge English ExamsとIELTSを所有する組織でもあります。