Cambridge English:CPEとしても知られているプロフィシエンシー (Proficiency) テストは、ケンブリッジ英検メイン・スイート試験の中で最高レベルのテストとなっています。ケンブリッジのプロフィシエンシー (特上級) の英語能力証明書を取得することは、学習者がネイティブレベルに近い英語能力を習得しており、かつあらゆる英語圏の状況において教育を受ける、または就労することができることを意味しています。
ケンブリッジ英検の他のテストと同様に、プロフィシエンシー (CPE) テストには合否判定があり、合格者には有効期限が無期限の証明書が送られます。ケンブリッジ英検プロフィシエンシー (CPE) テストには、ペーパー版とオンライン版の2種類があります。ペーパー版とオンライン版はどちらも、所要時間が合計236分となっています。
プロフィシエンシー (CPE) は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能全てのテストを実施します。構成は以下のようになっています:
パート1 (90分) – プロフィシエンシー (CPE) テストの第1セクションは、リーディング、文法および語彙のテストを実施します。このパートは7つのサブセクションに分かれており、多肢選択式問題、穴埋め問題および組み合わせ問題が合計53問出題されます。プロフィシエンシー (CPE) の本パートでは、およそ3,000ワードの文章を読むことになります。全ての文章は、書籍、新聞や雑誌の記事、インターネットから抜粋された実際に使用されている英語のテキストとなっています。
パート2 (90分) – プロフィシエンシー (CPE) テストの第2セクションは、ライティングテストです。2つのセクションに分かれており、1つ目のセクションでは2つの短いテキストを読み、両方のテキストの論点を要約し、かつその論点に対する自分の意見を述べたエッセイを1つ書く必要があります。2つ目のセクションでは、受験者は英文学の書籍に基づいた文章を含む、5つのオプションの中から1つを選択し、文章を書きます。英文学の書籍に基づいた文章を選択した場合、テスト前に書籍を読んでおく必要があります。選択可能な書籍は、その時によって変わります。
パート3 (40分) – プロフィシエンシー (CPE) の第3セクションは、リスニングテストです。受験者はネイティブスピーカーによる発話を聴き、その音声に関する設問に解答します。各音声は2回再生されます。音声には様々な英語のアクセントが混在しており、主にラジオ、テレビ、およびその他の実際の会話がネイティブスピーカーの通常のスピードで再生されます。このパートでは合計30問出題され、4つのサブセクションに分かれています。
パート4 (16分) – プロフィシエンシー (CPE) テストの最後のセクションは、スピーキングテストです。受験者はペアになってスピーキングテストを受験します。テストセンターのスケジュールによっては、他の3つのパートとは別の日に実施される場合があります。スピーキングテストは3つのパートで構成されており、1つ目のパートでは、受験者は試験官と会話をします。残りの2つのパートでは、もう1人の受験者と会話を行います。
2016年より、全てのケンブリッジ英検テストは同じ評価尺度を採用しています。難易度の低いテストは尺度内の低いスコア幅で、難易度の高いテストは同じ尺度内の高いスコア幅でスコアを算出します。プロフィシエンシー (CPE) テストは180から230までのスコアで評価されます。200以上のスコアは「合格」と判定され、このスコアを獲得した学習者は、CEFRの英語レベルC2に相当するケンブリッジ英検プロフィシエンシー (CPE) の証明書 (特上級) を受け取ることができます。
受験者は4技能に分かれて算出されたプロフィシエンシー (CPE) の結果、総合評価および相当するCEFRレベルの評価を受け取ることができます。受験者がプロフィシエンシー (CPE) で合格水準のスコアを獲得した場合、無期限有効のケンブリッジ英検プロフィシエンシー (CPE) の証明書を受け取ることができますが、合格スコアを獲得できなかった場合は、スコアレポートのみを受け取ることになります。
厳格かつ難関なテストであるプロフィシエンシー (CPE) に申し込む前に、ケンブリッジレベル分けテストをオンライン上で受験し、ご自身の英語レベルが同テストの水準に達しているかどうか確認しましょう。