海外生活に必要なメンタルの整え方とは?チームEFのプロアスリートに聞きました!
スキルを習得することは、何らかの困難や壁にぶち当たります。留学中の方や語学習得に伸び悩んでいる方も多いのではないでしょうか。それはスポーツの世界でも同じです。昨年、宇都宮で行われたジャパンカップに出場した、チームEFのメンバーに壁の乗り越え方、コンディションの整え方、チーム内でのコミュニケーションについて教えてもらいました。(ジャパンカップ2019レースの様子も後半にありますのでお見逃しなく!)
チームEFの選手に聞いた!プロアスリートの整え方とは。
<選手紹介>
Brendan Canty (ブレンダン・カンティ) オーストラリア出身、現在はスペイン在住、スペイン語勉強中。
Joe Dombrowski (ジョー・ドンブロウスキー) アメリカ合衆国出身、現在はフランス・ニース在住、英語とフランス語を話す。
写真:左はBrendan、右はJoe。レース直後にインタビューに協力いただきました!
Q1. レース、お疲れさまでした!チームEFは国際色が豊かですが、海外遠征、取材やファンとの交流など、コミュニケーションを取るときに心掛けていることはありますか?
Joe:レース中の無線連絡も含め、チームの共通語は英語です。イタリア語、フランス語、スペイン語を話すチームメイトがいますが、シーズン終盤には皆、英語がとても上達しています。
写真:レース後のアフターパーティーでファンから手渡されたハチマキを巻いたBrendan。
Q2. お二人とも英語以外の言語を話されますが、どのように習得したのですか?
Brendan: 今はトレーニングの関係でスペインに住んでいます。**僕にとって1番の練習は、地元のレストランやバーに出掛けて地元の人々とお喋りすること。**自分の意図が通じればすごく嬉しいし、その体験がもっと語学の勉強を頑張ろう!と思わせてくれる。小さな成功体験を積み上げることは、スポーツでも語学でも、とても大切ですよ。
Joe: 僕はチームに入って1年目に、チームにあえてフランス人とルームシェアしたいと伝えました。ルームメイトは英語があまり得意ではなく、僕にとってすごく良い訓練になりました。
写真:こちらはハチマキを巻いたJoe。気に入ったようで取材中ずっと巻いていました。
Q3. 海外遠征やトレーニングで色々な国を訪れると思いますが、特に気に入っている場所はありますか?
Brendan: 僕はフランスのモンペリエかな。学生の時に交換留学プログラムで初めて訪れて以来、すごく気に入っています。
Joe: 街が整備されていてキレイなスイスが好きです。そしてもちろん、日本も!みんな優しいし、欧米とはかなり異なる日本の文化は魅力的です。
写真:レース終了後のファンタイムで沢山のファンにサインをしてくれたBrendan。
Q4. 毎年たくさんの生徒が海外留学に参加していますが、新しい環境で自分を奮い立たせるのは容易なことではありません。チームEFの選手はどのようにメンタル面を鍛えているのでしょうか?
Brendan: メンタルトレーニングは、選手によって様々です。ルーティーンを大切にしている選手もいますが、僕の場合はあらゆる準備を万端にしておき、レース当日はリラックスして望めるようにしています。
Joe: 私にとっては、モチベーションがメンタルトレーニングの一部です。多くの選手がそうだと思いますが、自分の勝利のために戦っているのではないということ。ゴールは『自分はチームのために何ができるのか』ということです。
写真:レースでも大活躍だったJoe。苗字(ドンブロウスキー)にちなみ、日本のファンからは『ドンちゃん』と呼ばれている。
Q5. 異なる環境(例えば新しいレースコース、新しいバイクなど)にはどのように適応していますか?
Brendan: 同じバイクに乗るのでも、夏と冬ではコンディションが全く異なります。だから私たちは、そのコンディションに慣れるため、沢山のトレーニングを積みます。準備を万全にしておくことで、あらゆる状況に対応できます。
一見すると関係性が薄そうなスポーツと海外留学ですが、色々なシチュエーションに臨機応変に対応しなければいけないなど、共通点が多いですね。これからもチームEFにフォーカスしたイベントやコンテンツを配信していきますので、お見逃しなく!
【編集後記】今年(2019年)もチームEFはジャパンカップに参戦!
台風20号の爪痕が残る宇都宮で開かれた、ジャパンカップ2019。直前まで不安定な天候でしたが、レース当日はお天気に恵まれ、会場は多くの人で賑わっていました。
今年の参加メンバーは、優勝候補マイケル・ウッズを筆頭に、今大会をもって引退を表明していたテイラー・フィニー、そしてネイサン・ブラウン、ラクラン・モートン、ジェイムズ・ウェーラン、ショーン・ベネットと、錚々たる顔ぶれのメンバーが集まりました。
序盤はスローペースな出だしと思われたレースですが、終盤にかけてマイケル・ウッズの激しい追い込みで、チームEFが一時はトップに!最終ラップで惜しくも抜かれてしまい2位でのフィニッシュでした。ハラハラドキドキのレース展開と、最後まで諦めない全力投球の姿勢は、会場にいる全てのお客さんの脳裏に焼き付いたと思います。
レース後のサイン会では、用意していたサインペンのインクを飛ばし合ったり、余白のサイン紙にお絵かきをしてくれたりと、お茶目な一面を見せていたチームEFの選手たち。ひとたびバイクを降りれば、笑顔でファンと交流していた姿が印象的でした。
ビデオ:サインペンでいたずらをするライダーたち。
写真:宇都宮森林公園で開催されたジャパンカップ2019。レース後のサイン会でファンと交流するライダーたち。
サイン会にはかわいい小学生のファンも。マイケル・ウッズ選手のサインが欲しいということで、英語でお願いをするのだと、センテンスを何度も練習していました!皆さんも英語で選手と会話ができたら素敵だと思いませんか?