スラングの違い:イギリス vs.アメリカ
スラングって、アメリカとイギリスでは若干異なるってご存知でしたか?
ローカルの人たちの会話は、”facetious(滑稽な)”や”discombobulated(混乱した)”の様な堅苦しい単語ばかりではないはずですよね。 英語を話す友達はきっと、かっこ良くて流行りのスラング(例えば”squad(チーム)” や”chill(落ち着いた)”を使っているのではないでしょうか。
メディアでよく見かけるスラングは、その多くがアメリカ発祥です。 今日はアメリカ生まれのマルティニークが、現地で流行っているスラングをご紹介します。 そしてイギリス出身のトムが、それらのスラングがイギリスではどういう意味になるか、解説をします。
ネイティブが伝授する、アメリカとイギリスのスラングの違い!
1. Squad
マルティニーク: Squadとはあなたがよく一緒にいるグループや、お近づきになりたい団体を意味します。テイラー・スウィフトと彼女のモデル友達の戯れが良い例です。
“I can’t go to the party without my squad.__(私の__squad__なしでパーティーに行けないわ)”
トム: イギリスではsquadと言うとフットボールチームを連想します。残念ながらまだイギリスではその単語は浸透していませんね。それかただ単に僕が時代遅れなのかもしれません(涙)。
2. Bae
マルティニーク: Before Anyone Else(誰よりも前に)の頭字語で、あなたにとって大切な人への呼び名です。彼氏だったり彼女だったり、夜中に食べるスナックを指す事もあります。
“If bae never gets jealous, then bae is not bae.__(嫉妬しない__bae__なんて本当の__bae__じゃないよ)”
トム: 僕はよく皮肉を込めてこのスラングを使いますが、僕の彼女はあまりよく思っていないみたいです。個人的にbaeじゃなくて_bæ_とつづった方が文法的に合っている様な気がします。
3. On fleek
マルティニーク: 素晴らしい、もしくは完璧に近い状態の物を表現するスラングです。眉毛だったり、服だったり、新しいヘアースタイルだったりと色々な状況で使えます。
“OMG, your eyebrows are on fleek!(オーマイガー!あなたの眉毛完璧ね!)”
トム: ジョークを込めて伝える時、特にあなた自身の事について語る時に使うな表現ですね。例えば、「あまり大きな声で言いたくないんだけど、今朝の僕の髪型かなりイケてる!」の様に使えます。僕自身が過去に言った事があるかの質問は受け付けません…
4. Queen
マルティニーク: ビヨンセ。他に例はありません。
“Beyoncé is Queen.(ビヨンセはクイーン)”
トム: イングランドの女王様以外本当は誰もクイーンじゃないんですけどね。もちろんビヨンセですら。でも、エリザベス女王がビヨンセの「Single Ladies」を踊る姿はちょっと見てみたいかも。
5. Throwing shade
マルティニーク: この表現は日焼け防止の日陰を提供する事ではありません。”throw shade”は、反対意見もしくは批判の意思を伝えたい相手に対して、悪意のあるニヤニヤした笑みを向ける事を言います。
_“That girl just threw shade at me for talking to her boyfriend.(あの女の子、私が彼女の彼氏と話していただけで”throw shade”_を私にしてきたのよ。)
トム:実はこの言葉知りませんでした。でもこれから使うと思います。この言葉を使ったらきっと人から不審な目で見られるでしょうね。
6. Roast
マルティニーク: 誰かに侮辱されて、「火傷」を負った時に使う表現です。クリスマスに食卓に出てくるディナーの事ではありません。
“Justin Bieber used to get roasted all the time before his last album.(前作のアルバム発売までは、ジャスティンビーバーは常に批判により痛手を負っていました。)”
トム: Roastという単語を聞くと、イギリスで毎週日曜日の午後に食べる美味しくて伝統的な肉を使った料理しか想像できません。お腹がすいてきちゃいました。
7. Dead
マルティニーク: 文字通り死んでいませんが、あなたが見た事、もしくは聞いた事により生きている心地がしない時に使います。
*Sees something funny* “Dead!*(*面白いものを見て*やられた!)”
トム: 僕を含め、ほとんどの友達がこの単語を日常的に使います。大抵は嬉し泣きしている絵文字を5つ添えて使います。
8. Life
マルティニーク:あなたが生きる意味や理由と断言できる程好きな物です。
“Oreos are life.(オレオが大好きです。)”
トム:好きな物が多すぎて終わりが見えないので、この表現を使う機会はあまりありません。
9. Slay
マルティニーク: 17世紀では、戦争中に敵に備える意味として使われていましたが、現代では素晴らしい成功を収める事を意味します。
“Beyoncé doesn’t just live, she slays.(ビヨンセはただ存在するだけではなく、偉業を遂げています。)”
トム: “slay”は中世に勇敢な騎士が恐ろしいドラゴンを退治したお話をする際に使われていましたが、今は「恐ろしい」ピザを退治し胃袋の中に収めた時に使います。
10. Chill
マルティニーク: 数年前までは”chill”はリラックスしている時やゆっくり過ごしている時に使われるスラングでしたが、今は用途がだいぶ広がりました。形容詞として使う場合は、あなたにとって「カッコイイ、もしくは落ち着いている」と思う対象の相手を表す際に使われます。動詞として使うなら、映画を見たりして、ゆったりと誰かと過ごしたい時に使います。
“You have, like, zero chill.__(あなたって全く落ち着きがないわよね)”
トム: 最近”chill(落ち着き)”がないって言われて、どう反応していいか分かりませんでした。最近の意味での”chill”を知らなかったのですが、あまり良い意味ではないのですね。言われっぱなしでは悔しいので、言われた相手に一言申し上げさせてください。「僕は”chill(落ち着き)のかたまりです!どれだけ僕が”chill”なのか証明します!」
いかがでしたか?さっそくスラングを会話の中に取り入れて、周りのひとをアッと驚かせてみましょう!