「英語で学ぶ、ラグビー用語集」
「英語で学ぶ、ラグビー用語集」
「ラグビー」という名前の街で200年前に発明された名高いスポーツ、ラグビーは、イングランドが世界に誇る、輸出品の一つです。ですが、横か後ろにしか投げられない楕円形のボールを持ってプレイヤーが走り、ぶつかり合うそのルールは、初めてゲームを観る人には理解が難しいかもしれません。
今回は、ラグビーの専門用語からラガー(rugger:ラグビーと同意)スラングまで、あなたが今、知っておくべき英語のラグビー用語をお教えします。
ユニオン?リーグ?
まず初めに、ラグビーにはユニオンとリーグという二つのバージョンがあります。もっとも明らかな違いはチームの人数にあります。ラグビーユニオンのチームでは15人、一方のラグビーリーグでは13人の体制になっています。
Ruggerって何?
ラグビーの砕けた言い方のこと。
例)“Let’s have a game of rugger!”(ラガーゲームしようぜ!)
ゴール
ラグビーの試合で勝つためには、相手チームよりも多くの得点を獲得する必要があります。ゴールは、ボールがクロスバーの上を通過するように蹴られ、相手チームのゴールポストを超えると得点になります。例えば試合中やペナルティキックでのゴールは、3点の得点となります。
Try―トライ
より得点を得るには、プレイヤーが相手チームのインゴールエリア(ゴールポストの後方)までボールを持っていき、そのボールを地面に付けると「トライ」となります。
ラグビーユニオンでは5点、一方ラグビーリーグでは 4点という配点になっているので注意が必要です。
Conversion―コンバージョン
トライを決めたチームにはさらに勝ち点をゲットするチャンスが与えられます。プレイヤーはトライを決めた位置からボールを蹴り、ゴールポストを通過するように届けば、トライが「コンバート」されて追加で2点が与えられる仕組みになっています。
“Hoof it”
ボールを強く、遠くへ蹴ること。
例)“He hoofed it and the ball flew for miles!”(彼が強く蹴ったボールが何マイルも飛んで行ったよ!)
Drop kick―ドロップキック
ボールを一度地面に落として、跳ね返ってきたボールを空中で蹴るキックのこと。
Drop goal―ドロップゴール
ドロップキックでゴールを決めること。ラグビーユニオンでは3点の得点になりますが、ラグビーリーグでは1点しか得点になりません。
Flying kick ―フライングキック
プレーヤーが地上にあるボールを蹴ってゴールポストを通過させること。
Tackle―タックル
ラグビーでは、ボールを持っている人の腰や足を腕で掴んで地面に倒す「タックル」が認められています。タックルは、ボールを奪い合う際や、ゴールラインに向かってくるプレイヤーを止めるために行われます。
Ankle tap―アンクルタップ
タックルの一種。基本的に、相手の足や足首を掴んで足止めをすることを指します。
Goosestep―グースステップ
タックルをさせないために行う、素早く足を動かすステップのことです。
Blood replacement―選手交代
負傷したプレーヤーが出血している場合、応急処置を受けている間の最大15分間、一次的にチームメイトを交代させることができます。
英語ではBlood replacementといいます。
Cauliflower ear(カリフラワーイヤー)
ラグビーで起こる怪我で名高いのが、カリフラワーイヤーです。何度もぶつかることで耳の軟骨や皮膚が傷つき、耳が分厚くなったり、ゴツゴツとした形状になることを言います。
Scrum―スクラム
ラグビーを最近見始めた人にとって、スクラムは少々荒々しく見えるかもしれません。
両チームのプレイヤーが3列に並んで向かい合い、頭を下にする形で肩を寄せ、相手チームを押してボールを奪い合うことを指します。
Ruck―ラック
ラグビーリーグではラッキングというものが行われます。タックルされて地面に押し倒されたプレイヤーはボールを手放します。この時、誰もボールに触れることがはできませんが、両チームのプレイヤーはボールの上に集まってラックを形成することができます。両チームはボールを奪い合おうとして、相手チームをボールから遠ざけるべく、後ろへと押し合います。ボールが露出した時、他のプレイヤーがボールを拾い、プレーが再開します。
Maul―モール
モールはタックルされたプレイヤーからボールを奪い返すもう一つの方法です。
ラックと似ている部分があるものの、ボールが地面についていないという点で違いがあります。モールは、ボールが地面に落とされるか、1人のプレイヤーが他のプレイヤーから離れてボールを持った時に解消されます。
“Mauled”
口語的な表現。大怪我を負ったプレイヤーに対して使い、襲われるというような意味を持つ言葉です。
例)“He’s been absolutely mauled! (彼、めちゃくちゃやられてるよ!)
Six Nations―シックス・ネイションズ
シックス・ネイションズは、イングランド、フランス、アイルランド、イタリア、スコットランド、ウェールズによる男子ラグビーユニオン大会のこと。
“On the trot”
連続した状態を表す語。試合が連勝している状態などで使われます。
例)“Surely England will do well in the Six Nations; they have won eight games on the trot.”(イングランドはシックス・ネイションズで8連勝しているんだよ。)