英語が出来なくても問題ない！“留学”に重要なのは度胸と好奇心。

最近では、保護者の熱意も後押しし、中学生や高校生のうちから海外留学にチャレンジしている子が増えているようです。

でも、留学にチャレンジする子たちは、きっと周りの子たちよりも「英語が得意だから行くんだろうなぁ」と思っていませんか？そんなことはありません！語学力がなくても、海外文化に触れたい気持ちや海外の友人を作りたい一心から留学にチャレンジしている子たちがほとんどです。

そこで、今回は、海外留学のEFを通じて、海外留学にチャレンジした、現在、高校2年生の彩乃（あやの）さんの「初めての留学」をご紹介します。彩乃さんのエピソードは想像もつかないほど面白い話なのですが、嘘偽りない”実話”です。語学力が理由で留学を断念してしまっている高校生は必見ですよ！

いつもの海外旅行が、まさかの海外留学に…

私の家では、夏休みになると家族みんなで海外旅行に出かけるのが恒例行事。今年はどこに行くんだろうと夏休み前は毎年ワクワクしています。中学3年の夏休み。今年も海外旅行だ！と胸を膨らませていた時です。お母さんが「明日から、イギリスよ。もう中学3年なんだから一人で荷造りしなさい。」と声をかけてきました。「初めてのイギリス！やったー！」と心の中でガッツポーズ。待ちきれぬ思いを胸に、急いで荷造りをして早めに就寝したのですが、次の日、あんなことが起こるとは…

翌日、空港で事件は起きました。「お父さんもお母さんも荷物が少ないけど何か怪しい…」と思っていたら、嫌な予感がまさかの的中。海外旅行は真っ赤の嘘で、いきなり、EFオックスフォード校（語学学校）に通うことになったんです。（これ、本当の話です…）飛行機の中では、何がなんだか全くわからず、とにかくブルー。私は一体どうなるの…と、ずっと下を向いていました。

学生寮での経験が私を変えた

飛行機の中で一睡もできずオックスフォードに到着。どうやら、私は学生寮で2週間過ごすらしい。（お母さん、それは事前に説明しようよ…）部屋に到着すると、可愛らしい外国の女の子がベッドに座っていました。「二人部屋！？私、全く英語を話すことできないんですけど…どうしよう…」5分くらい沈黙して、気付きました。二人とも英語を話すこと出来ないんだって。それもそのはず、英語を学ぶために語学学校に入学したのですから…

「こうなったら、二人で協力して生き抜くしかない！」とにかく泣くのをやめて、二人で近所のスーパーへマジックと画用紙を買いに行きました。目的はもちろん“意思疎通”。買ってきた画用紙に絵を描いて、手振り身振りのジェスチャーで説明する。この作業を夜中までひたすら繰り返しました。また、それと合わせて二人で一緒に、英語の辞書もひきました。「ちょっとでも会話をしたい。」その思いだけだったかもしれません。それを1週間続けたことで、簡単な会話ができ、また授業で学んだ言い回しや単語を使って、徐々に会話に膨らみがでるようになりました。

言葉が分からなくても、気持ちがあれば大丈夫！

言葉が通じなくても、相手と友達になりたい。なんとかコミュニケーションをしたいという思いが、少しずつ“言葉”に変わり意思疎通が取れるようになる。おそらく、この経験は日本にいては決して体験できないと思います。もし、語学力がネックで留学を断念しているのであれば、それは大間違い。世界に飛び出す勇気を持てば、きっと素敵な留学になりますよ♪