2018年までに200校へ増やす!国際バカロレアって知ってる?
みなさんは「国際バカロレア」という言葉を聞いたことはありますか?もしくは「IB」という言葉を、聞いたことはありませんか?国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)とは、一言でいうと「世界共通の大学入試と、それにつながる小・中・高校生の教育プログラム」のこと。
この国際バカロレア、実は日本でも「2018年までに国際バカロレアDP認定校を200校まで増やす!」と、積極的に取り入れられようとしている教育プログラムの一つなのです。知っていましたか?
でも、国際バカロレアを受けることで、一体どんなメリットがあるのでしょうか?
海外進学受講者にとって優位な資格「ディプロマ」
一つ目のメリットは、国際バカロレアの教育プログラムを受けることで、海外の大学に入学できる認定証「ディプロマ」を手にすることができるということ。
1968年にスイスのジェネーブで国際バカロレア機構を設立して以降、ディプロマの認定大学は増え続けており、現在、100カ国以上の学校で、このディプロマが、入学資格や受験資格として認められています。(2015年11月現在:世界147の国や地域、4,300校以上の学校で提供)
国際人を育てるための教育が受けられる
二つ目のメリットは、国際人として活躍するためのさまざまな教育プログラムを受けられるといった点です。例えば、国際バカロレアの教育プログラムの中には「TOK」というものがあります。
「TOK」とは、「Theory of Knowledge(知識の理想)」の略で、教科の枠を超えて、論理的思考力や批判的思考力(クリティカル・シンキング)、コミュニケーション能力などを養うことを目的としたカリキュラム。TOKは、通常、グループ・ディスカッションで行われるため、日本の学校ではあまり見られない形態の授業となっています。
TOKで養われる「議論する力」を身につけることは、国際人にとって重要なスキルの一つであり、将来のキャリアにとって大きな糧になると考えられています。
国内でも広がる国際バカロレア
冒頭でも挙げた通り、日本国内でも国際バカロレア認定校を増やす動きが積極的に進んでいます!
2015年11月までに日本でも35校が認定校に定められており、東京都内の学校だけでなく、仙台育英学園高等学校(宮城県)や名古屋国際学園(愛知県)、つくばインターナショナルスクール(茨城県)など、全国各地で広がりを見せています。
ですが、海外留学のEFの調査によると、国際バカロレアについて知っている人は、わずか23%(Twitter公式アカウントを利用して調査。n=733)と、まだまだ認知度が低いのが現状です。
国際人の輩出に期待される「国際バカロレア」。今後どこまで日本で浸透するか、注目しておきましょう。