中国に超されてしまった日本。日本の英語力を伸ばすには?
EF EPI 英語能力指数に基づいた英語力レベルの世界ランキングが発表され、第七回目となる今回、ついに日本が中国を下回るという結果になりました。英語は世界の共通言語として、科学、ビジネス、外交では必要不可となっていて、国の今後の経済的な競争力に大きく影響します。
どうなる、今後の日本?
世界を経済的にリードする先進国として、今回の結果に動揺は隠せません。日本の EF EPI 英語能力指数 51.80は 88カ国中 49位で、能力レベルの分布では「低い英語能力」レベルに位置してしまいました。この「低い英語能力」レベルでは、例えば英語圏の観光客として観光できる、同僚と英語で日常会話ができる、また同僚からの簡単なメールを理解できる、とされています。しかしながら、英語をビジネス場で効果的に活用することは難しく、国際的なビジネスシーンでの活用するまでには足りていないレベルです。
英語力は人や国にどのような影響を及ぼす?
世界はこれまでになく貿易、旅行や文化交流を通して関わりあっているため、国や個人間でコミュニケーションを取るための共通言語、つまり英語力が必要不可欠となってきました。英語力の高さは、仕事の幅の広さや、収益力と比例することがわかっています。英語という共通言語でによってコミュニケーションやコラボレーションを可能にし、アイディアの共有、テクノロジー、そしてイノベーションを起こすことが可能となります。平均余命、生涯教育や、一人当たりの収入にも、各国の英語レベルと相互関係があるということもわかっています。
“高い英語レベルを持つ”国は何か特別な施策を行っている?
ヨーロッパで高いレベルとされる国は、共通している特徴があるようです。例えば、小学校の低学年から全生徒に対して必須外国語として英語を教えています。また英語のクラスは、文法的な正確さの強化よりも英語でのコミュニケーション能力を上げる方法で教えています。さらに多くの大学コースや学士号は、使用言語として英語が使われています。そして旅をたくさんし、職場や英語の吹き替えが滅多にされないエンターテインメントなど、日々の生活の様々な場面で英語に触れています。
英語のスキルはどのように向上できる?
日本では、文法に注力しすぎずに、英語でのコミュニケーション力を強化することがレベルアップに繋がることが考えられます。実践を意識して、完璧な文法や単語にこだわらずに、実際に英語で会話をすること、コミュニケーション能力の向上に専念することが重要となってくるでしょう。そもそも英語に触れること事態が日本では大きなハードルとなっているため、英語に触れる環境を増やしていくことが、語学力に自信をつけるきっかけとなります。
日本人の英語レベルを向上させるための施策は多くありますが、語学力を自分のものにするためにできることは私たち次第です。より早く英語力の向上を目指している人は、海外に留学し、英語圏の生活に浸かることが一番の方法です。英語を学ぶことで、個人、または専門的に世界が広がるだけではなく、日本の競争力を高めることに役立てる人材になれるはずです。