今すぐ目指すべき、グローバル人材2.0 とは?
多くの方がご存知の通り、ここ4、5年の間に「グローバル人材」という言葉があっという間に広がり、英語習得や異文化理解など、グローバルな活躍をするための様々な要素が各メディアで取り上げられるようになりました。 しかし、昨年頃から、徐々に「グローバル人材」(言葉)の存在が薄れはじめ、その代わりに、アクティブ・ラーニング(能動的学習)のような欧米諸国で推奨されるメソッドに注目が集まっています。
このように時代には流行りがつきものですが、グローバル人材の言葉の定義がきちんと理解されていないまま、存在が薄れはじめてしまっている気がします。世界に目を向け、グローバルな活躍をする人材は、今後ますます必要になることでしょう。では一体、どのような人材を世界は求めているのでしょうか?
そこで今回は、いますぐ目指すべき「グローバル人材2.0」についてご紹介します。
国際問題を解決できる人材が必要!
多くの方がご存知の通り、昨年は世界各地でテロが起き、紛争によって多くの難民が世界中で救済を求めた年でした。読者の中には、もしかすると「私たち日本人には関係ないのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、前述した難民問題では、日本だけで昨年5,000人を超える受け入れ申請がありました。
それらの問題は、特定の国や地域に限定した問題ではありません。世界で問題を認識し、世界で解決しなければいけないものばかりなのです。世界が「今」まさに求めているのは、その一つ一つの国際問題に目を向け、解決することができる人材です。今起きている国際問題は遠い存在ではないと認識しましょう。あなたの行動が解決の一歩になるかもしれません。
日本人が得意とする問題解決力とは?
では私たち日本人だからこその問題解決力とは、どういったものなのでしょうか? 例えば、私たちの「集団で協力し、乗り越える力」は、他の国よりも優れていると言われています。2011年3月に起きた東日本大震災の復興は今なお続いていますが、あの震災から地域の垣根を越えて集団で協力し、困難を乗り越える力がより一層増したのではないでしょうか。
また、それを象徴したのが、その年に開催された女子サッカーワールドカップでの優勝。スウェーデン、アメリカといった強豪を撃破したのも、なでしこジャパンの精度の高い「組織プレー」があったからこそ。チームとしてどうやって、その問題と向き合い解決すべきか。それは日本人が得意とする能力と言えるはずです。