英語能力がその国に与える影響~EF PI 英語能力指数ランキング~ 2022年
グローバル化が進んだ昨今において英語の必要性が叫ばれています。英語を習得することによって、海外で発信される情報にアクセス出来るだけではなくて、日本から世界に向けて発信する際にも役立つ機会が増えてきました。
EF Education Firstは世界約210万人の成人のデータを基に、英語の指標指数 (English Proficiency Index) を発表しました。国ごとに英語の指標指数をランク付けしています。以下の内容が今年の研究結果になります。
· ヨーロッパ圏の指標指数が全世界において一番高い。
· アジア大陸の指標指数は2021年と比べると全体的には下がった。主な理由としては、中国とフィリピンの指標指数が下がったのに起因する。他のアジア圏の国の指標指数は去年に比べると概ね上がった(日本を除く)。
· 南アメリカ大陸圏の指標指数は急上昇しているが、若年層の指標指数を見ると、2020年から下降気味になっている。主な要因としては、コロナ禍による教育の制限である。
· アフリカ圏の指標指数は去年と比べてもほとんど変化はしていない。性別と年齢によって指標指数に大きな隔たりが存在する。
· 中東圏の指標指数はここ10年の間ほとんど変化はしてない。性別による指標指数のギャップは去年と比べると小さくなっている。
イノベーション、テクノロジー、社会の持続性、といった要因とも英語指標指数は関係があることが発表されています。個人レベルでは以下の研究結果になります。
· 英語指標指数の集計史上、初めて男性の指標指数が女性の指標指数を上回った。全世界の3分の2以上の国でこの傾向が発見された。
· 25歳以上の指標指数は2015年以降上昇傾向ではあるが、25歳以下の若年層の指標指数は下降傾向である。
· 英語指標指数と国際競争力は密接に繋がっていることが発見された。グローバル企業の方が、より多様性に富んだ人材を確保することが出来る。そして個人レベルでは、英語指標指数が高い方が協調性やコミュニケーションの面で就職の際により有利に働くことが判明されている。
· 英語指標指数は大都市で高い傾向にはあるが、1番高い英語指標指数を示している都市は地方都市である場合が多い。
今回の研究結果では、指標指数が高いほど国レベルではテクノロジーの進化やグローバル化により迅速に対応することが出来て、個人レベルではキャリアにおいて英語を習得している方が有利に働くことが発見されています。世界的なトレンドを見ても、
全体的な英語指標数は前年と比べると概ね上昇傾向にある一方、若年層の指標数が下降傾向にあることが判明しています。
英語指標指数の詳しい研究結果を確認したい場合は、下記のリンクからご確認下さい。
https://www.efjapan.co.jp/epi/