旅で身につく11のこと
“旅に出た人と、帰って来た人は同じ人物ではない。” – 中国の格言
旅からは学ぶことが多く、時には人の人生を大きく左右します。感情的になり、詩人のような気分になることもあれば、予算内に収めようと工夫することで、ものごとの段取りや準備が上手になることもあります。今回は旅で身につく11のことをまとめてみました。
1. 決断力
地元にいる時はどこで食べて、どこで買い物をすれば良いかだいたい決まっていると思います。でも旅先だと食べるお店、宿泊先、移動のバスなど、1から全て自分で情報収集して決めなければいけません。最初は少しおっくうに感じるかもしれませんが、次第に”決める”感覚に慣れてきて、自分の決断を信用することができるようになります。
2. 予算力
旅にどれだけの予算を使うかは必ず計画しなければいけません。また、計画していても実際に現地についてみると、やってみたいことや行ってみたい場所が変わり、予算の配分を変えなければいけないこともあるので、予算調整にも強くなります。そして貯蓄する期間と散財する期間がはっきりするので(お昼を少し我慢して、オーストラリアのビーチで思っ切り羽を伸ばすためのお金を貯める!など)お金の有意義な使い方を覚えることができます。
3. 柔軟性
計画通りに旅を楽しむのも、もちろん楽しいですが、当然、予定外のこともたくさん起こります。例えばバスや電車が悪天候で予定通りの時間に到着できないかもしれません。そんなときでもリラックスして柔軟に対応しましょう。旅行は予定をすべてこなすことが目的ではなく、新たな物語を自分の歴史に刻むことができれば、それで良いのです。
4. コミュニケーション力
食事や移動、宿泊など普段の生活に必要不可欠な物事を外国語で手配することが、外国語習得への最短の道です。新しい友達もでき、違う文化を体験し、旅の思い出がより深まることでしょう。だから、どの国に行くにしても、少しばかりの会話を覚えてから行きましょう。現地の人が、最もおすすめのレストランやバーや近道を知っています。
5. 感謝する力
旅では”初体験”をする機会に恵まれます。新しい環境に飛び込むことで忘れられない、楽しい思い出がたくさん増えることでしょう。未体験を数多く重ね、開かれた気持ちで新しい環境を受け入れることで、謙虚な気持ちを思い出すことができるでしょう。
6. 小さなことにこだわらない
世界を旅していると、本当に必要なものは意外と少ないということに気付きます。旅をすることで無駄なものをそぎ落とし、精神的にも肉体的にも身軽になることができるでしょう。
7. 探していた答えが見つかる
人生で大事な疑問に対する答えの多くは、旅の中で答えられてきました。世界を探索することと、アイディアを生み出してまとめることが、どのようにつながっているのか解明するのは難しいですが、異なる気候や異質な環境、水の出ないシャワーや美しい夕日が、よい刺激となっているのは間違いないと思います。また単に普段の生活から距離を置くことで、いまの自分の状況を俯瞰し、客観的に考えることが、今抱えている問題の解決策を見つけるきっかけになっているのでしょう。
8. 孤独力
いま私たちは、ボタンひとつで人と繋がることができる世界に暮らしています。そんな世界では孤独を感じずに一人で過ごす能力は過小評価しがちです。旅をしていると、いつか孤独を感じ、一人を楽しまなければいけない機会がたくさんあるはずです。人に頼らずに一人を楽しめるようになれば、人生がとても楽しいものになるでしょう。
9. どんな場所でも友達になれる力
旅をしばらく続けていると、自分と同じようにくたびれた服を来て、大きなリュックを背負い、目をキラキラさせながら歩いている同志を見分けられるようになるでしょう。旅仲間のよいところは、自分の旅の体験を共有したり、途中まで一緒に移動したり、情報交換をしたりすることができることです。人によっては荷物を運ぶ手伝いをしてくれただけで終わるかもしれませんが、一生の友達にめぐり会えることもあります。
10. ぶらぶら力 – オフライン版
その写真がフェイスブックやインスタグラムでどんな風に見えるのかは考えず、旅の”いま”を楽しみましょう。美しい夕日を見ているときに、”いいね!”をどれだけもらえるかは、どうでもいいことです。普段の”つながり”から自分を切り離して、旅そのものを楽しみましょう。
11. 新しい挑戦をする
旅行そのものが、新しい挑戦への第一歩と言えます。少しのボキャブラリーで道を尋ね、地図を持たずに街を散策し、食べたことのない食事を口に含めてみてください。危険なことはもちろん避けて!でも一生に残る冒険をしてみてください。