EF Academy NY への高校正規留学 ~海外の高校の授業の取り方とは?IB 徹底解説~
高校留学を考えている皆様、保護者の方々、こんにちは!
現在インターナショナルボーディングスクールのEF Academy NY Campusに在籍中で、Grade 12(高校3年 – 2020年秋時点)のMoanaです。
日本だけではなく、世界で沢山の経験をしたり様々な考えを学びたいと言う思いから日本で高校一年生を終了後、カナダに留学する事を決めました。カナダではバンクーバーにある1歳と3歳の兄弟がいるファミリーのお宅にホームステイしながら公立の高校に通いました。カナダの大自然はとても素敵でしたが、寮生活を体験したり、私の好きな音楽やアートに溢れている街ニューヨークへの気持ちが強まり、カナダ留学1年後にEF Academy New Yorkに転入しました。
今回のブログではEF Academy NY Campusではどのような授業があるのか、授業の選択方法、又、受けて良かったと思った授業などの話をお届けしたいと思います。
~目次~
1.EF Academy International Boardings Schools にはどんな授業があるか
★アメリカで高校卒業を目指す!各種コースの説明
★IB Certificate(IBサーティフィケート)の体験談
2. 授業の選択時期
3.実際に受けて良かった授業
★お気に入りの授業
★オンライン授業について
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1. EF Academy International Boarding Schools にはどんな授業があるか
★アメリカで高校卒業を目指す!各種コースの説明
EF Academy NYには大きく分けて以下の3つの種類のコースがあります。
① Preparation Course
② American High School Diploma
③ IB Diploma
これらのコースは組み合わせて受講できるコースもありますし、また学年により選択できるコースが違います。以下に①〜③のコースについてそれぞれ簡単に説明していきます。
① Preparation Course(準備コース)
まず英語力を高めるための準備コースであるPreparation Courseはどの学年にもあり、本来の学年が開始する9月より前に受ける生徒が多いです。なお、このコースは高校を卒業する単位には数えられません。
準備コースの概要はこちら:https://www.efjapan.co.jp/academy/programs/prep-course/
② American High School Diploma(アメリカ高校卒業資格)
American High School Diplomaは、アメリカの高校生が受ける授業でGrade 9~12のどの学年にもある授業です。EF Academyに入学し卒業する生徒は全員こちらのアメリカ高校卒業資格を得ることが可能です。
③ International Baccalaureate Diploma – 国際バカロレアディプロマコース(国際高校卒業資格)
IB(国際バカロレア)は、スイスで生まれた世界共通の教育制度として日本でも有名ですが、Grade 11、12の2年間で受講します。大学での勉学に必要なあらゆるスキルに役立つ、高いレベルのカリキュラムを希望する学生のための国際高校卒業資格です。
IB Diplomaは取得するには2年間かかり、2年終了時にIB Diploma取得の試験があります。
また、IB Diplomaでは、
①Standard Levelの授業を3つ(各自選択)
②High Levelの授業を3つ(各自選択)
③Extended Essay
④クラブ活動
⑤TOK(Theory of Knowledge)といった哲学的な考え方を学ぶ授業を1つ
を受講します。 ※残りの1コマはextraで学びたい授業、又はStudy Hallといった自習の時間
各自選択する授業科目は6つで、
【言語の授業】English, Spanish, Russian, Italian, その他から2つ
【社会科】History, Business, Economics, Geography, その他から1つ
【理科】Biology, Chemistry, Physics, Computer Science, その他から1つ
【数学】レベル別で分けられている授業から1つ
【芸術】Arts, Theater, Music, その他から1つ選びます。
まとめると以下の通りです:
他には、IBの授業とAmerican High School Diplomaの授業を掛け合わせることもできます。この場合は終了時にIBで受講した科目別にCertificateを取得することができます。
★IB Certificateコース(IBサーティフィケート)の体験談
私の場合は、カナダでの留学後、4月から6月にPreparation Courseを受講し、9月からGrade11からIBの授業を5科目と、American High School Diplomaの授業を1科目選択しました。
この場合はIB DiplomaではなくIB Certificateの取得となります。
私がIB Certificateにした理由
IB Diplomaの授業は宿題量が多く、学業メインの学生生活になりますが、そのため、IB Diplomaであれば6科目選ぶ中、私は5科目のみIBの教科を取り、IB Certificateコースにしました。ですので、週末の空き時間などにNew York Cityに行きダンスレッスンやボーカルレッスンを受けたり、現地でより沢山のことにチャレンジする時間を確保することができました。
日本ではこのように様々な選択肢が無いので、最初は困惑するかもしれません。私自身も組み合わせに迷いましたが、自分が勉強したい教科を学ぶ事を中心とし選択したおかげで充実した1年間を送ることができ、とても良いシステムだなと実感しています。
IBの授業は一般的に難しいイメージがあるようですが、一つづつ丁寧に先生が教えてくれますし、ステップがあるので自分自身の考え方を徐々にまとめていけるようになるのではないでしょうか。
2. 授業の選択時期
年度の最初(9月)に担当のPathway Manager(現地で一人一人につくカウンセラー)という方からアドバイス頂けます。主に授業内容や、自分にあった大学受験用の授業はどんなものがあるか教えてくれます。選択したら、2週間のトライアル期間で考え決定します。
またPathway Managerには、私生活で困っている事も相談できます。
2週間以内でしたら何回でも授業を変えられることができます。ただし、全生徒が同じ時期に選択を行うので、朝早くからPathway Managerの部屋の前に長蛇の列ができ、授業を変えるにも一苦労しました、、、。
他には、2学期が始まる1月の最初に、1学期(9月~12月)に受けていた授業のレベル、内容が合わなかった場合、もう一度だけ授業を変えるチャンスがあります。
日本の高校では殆どが決められた授業を受けますが、ここでは自分にあった授業を自分自身で考え、選択できるので自分と深く向き合う事ができるように感じました。
3. 実際に受けて良かった授業
★お気に入りの授業
私は、IBの授業を5つ(English, Chinese, Physics, Math, Music)、American High Schoolの授業を1つ(Global History)、TOKとStudy Hall、の合計8科目受講しています。
8科目の中でも私のお気に入りの授業はMusicです。
授業では楽典は勿論、ヨーロッパやアジア、アメリカなどの音楽歴史を広く学ぶことができます。
そして生徒それぞれが年度の最初に自分のメイジャーとなる楽器を選びます。私はVocalを選択しているのですが、クラスメイトはピアノやギター、ドラムを選択している子もいます。学期ごとに自分が練習した曲を披露することが試験になりますが、その日の為に防音ルームや練習室を借りて練習したりします。
私はDr. Billという先生のMusicの授業を一年間受けました。Dr. Billはチェコスロバキア出身の先生した。クラッシック分野の先生ですが、専門的な知識をわかりやすく丁寧に教えてくださいました。
学期最後のそれぞれの生徒のアサイメントの発表では他の生徒のパフォーマンスも見ることができ仲間の素晴らしい才能を目の当たりにしとても刺激を受けました。先生はドキドキする私達のいい部分を褒めたり、緊張感を和らげてくださりました。
★オンライン授業について
今年はコロナウイルスの影響で2学期が終わってから日本に帰国し、4月から6月の3学期はオンライン授業となりました。音楽の授業では、生徒は毎週自分の練習している曲を録音してDr. Billに送っていました。その期間もDr. Billは生徒一人一人に細かく、適切なアドバイスをしてくださりました。各自提出するアサイメントがあるのですが録画されているビデオには、いつも世界中にいる生徒を気にかけてくださるコメントが入っていたので、毎回動画を観るのが楽しみでした。先生の丁寧に作られたビデオはとても分かりやすく新しい音楽の知識を増やす事が出来ましたので、日本にいながらもきちんとした授業を受けられ、感謝しています。
また、様々な国にいるクラスメイトとのZoomリサイタルを楽しく開催して下さったり、本当に生徒思いの先生です。EFに来て素晴らしい出会いに感謝しています。
最後に
今回ご紹介しきれなかった内容はまだまだ沢山ありますが、これからEFでの授業を受講されようとされている方々、又、11年生になられる生徒の皆さんに少しでもお役に立てる内容であればと願っております。