海外インターンシップ希望者必見!海外インターンシップで身につく真のコミュニケーションスキルとは!?
海外インターンシップを検討中の大学生の方も多いでしょう。しかし、海外インターンシップを行うにあたり、本来の目的や意義を真剣に考えたことはありますか?
「海外インターンシップを通じて英語力を向上させたい」「とりあえず海外に行きたい」「なんとなく就活に有利になりそうだから、海外インターンシップ」などなど。どれも正当な志望動機であり、正解・不正解はありません。でも、せっかくなら、海外インターンシップを通じてどのような経験ができるのか?どのようなスキルを身につけることができるのか?をもう少し煮詰めて考えてみたいところです。私が海外勤務の経験から、海外インターンシップについて言えることは、**「海外インターンシップでは、実際の仕事を通じて、様々な国籍・バックグラウンドの人のコミュニケーション・議論の仕方の差異を学ぶことができる」**ということです。
海外インターンシップを通じて、多国籍環境での国籍・人種によるコミュニケーションの違いを学ぶことができる。
インシアード教授のエリン・マイアー氏によると、日本人はビジネスの議論の場で、強く自分の意見を主張することを避ける傾向が強いそうです。反対意見を述べる時も、「絶対反対!」と強く主張するのではなく、「少し反対」「どちらかというと反対」のように、言い方を和らげた発言をするとのこと。逆に、ドイツ人の場合は、「何としてでも絶対に反対!」のような強い言い方をするそうです。また、ブラジル・メキシコ・サウジアラビアなどでは、ビジネスの場であっても、エキサイトしたりと、感情を露にすることが一般的だそうです。
更に、同氏によると、日本人はビジネスの場ですぐに結論を出さず、社内で合意をとることを重視し、あらゆる懸念点を排除してからでないと、意思決定ができないとのことです。これは日本企業(特に大企業)では特に当てはまる現象であると私も思います。海外では、大企業であっても担当者が裁量を持ち、即決で意思決定をするケースの方が圧倒的に多いため、このような日本企業の特徴は非常に特異に見られるようです。私自身、海外で働くようになり、上司や同僚が全員外国人という環境に身を置くようになってから、このような日本企業の特殊性について身を以って実感しています。
海外インターンシップは、大学生という若い時期に、こうした国籍・バックグラウンドによるコミュニケーションの差異を学べる大きなチャンスです。海外インターンシップや海外勤務を実際に経験しなくとも、インターネットの情報などから、多国籍環境でのコミュニケーションについて調べ、知識を得ることはある程度可能でしょう。しかし、自身で身を持って体験するのとしないのでは、とても大きな差があると私は思っています。海外インターンシップで大きなチャレンジをし、様々な国籍・人種の人と一緒に仕事をする経験は、社会人になってからも大きく活きるでしょう。
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エリン・マイアー氏によると、日本人は世界中のどの人種よりも、ビジネスの議論の場で対立を避けようとし、かつ感情を表にださないとのこと。「察する」とか「空気を読む」といった文化が強いことの現われでしょうか。上記のグラフは、国籍別の議論の仕方の特徴を、とてもよく示していると思います。余談ですが、私は以前からエリン・マイアー氏のファンで、ハーバード・ビジネスレビューの過去記事も好きで毎回チェックしています。海外インターンシップを検討中の方には、こちらのビデオもおすすめです。
海外インターンシップを経験した後、英文履歴書に上手く記載することで、履歴書に箔がつく!
もう一つ、海外インターンシップの利点を追記すると、英文履歴書の書き方をしっかり学べば、履歴書に箔をつけられるということです。海外インターンシップを検討中の大学生の方であれば、将来海外勤務や海外出張をしてみたいと考える方も多いでしょう。しかしながら、残念なことに、日本人は英文履歴書の書き方に慣れていない方が非常に多いです。海外インターンシップを経験しても、その経験を上手くアピールできないのです。
こちらの記事なども参考に、英文履歴書の書き方を大学生のうちに学んでおくと、社会人になってからも海外インターンシップの経験が大きなアドバンテージになります。
海外インターンシップをしたいと思いつつ、現時点では英語力に自信がないという方もいるかもしれません。その場合は、語学留学と現地企業での海外インターンシップを一緒に行うことがおすすめです。語学学校によっては、語学留学と海外インターンシップをまとめて行うプログラムを設けています。これは申込み手続きもスムーズで、安心です。語学留学と海外インターンシップを別々の機関に申し込むと、煩雑な手続きが二度手間になるため、本当に大変です。各エージェント・教育機関のプログラムをチェックしてみると良いでしょう。是非海外インターンシップを実りある経験にしてください!